2009年8月28日金曜日

のりピー報道と中国?

私自身は留学してたときに出会った中国人のメル友はいるが、中国に特別な興味も関心もありません。でも、父は中国に出兵し決して良い思い出はないはずですが、晩年になって中国のことを懐かしく思うことが あったようです。そして仕事の関係で中国の人が我が家に来ることもあり、私が接した中国人から受けた印象は、日本は中国の風上にあるということでした。

80年代に来る中国人は高倉健や中野良子を熱く語り、「幸福の黄色いハンカチ」や「君よ憤怒の河を渉れ」の話さえすれば、いつでも場は盛り上がりました。

そして90年代になると酒井法子でした。「星の金貨」や「ひとつ屋根の下」は常に共通の話題となり、彼女がCMに出るパナソニックのテレビも大人 気でした。「日本に行ったらパナソニックのテレビを買う」これは当時、日本に来ることのできる特別な階級の人達が当然行使すべき特権でした。

ところが、現在の中国では、いい加減うんざりしている「のりピー報道」も、非常に大きな政権交代のかかっているという日本の総選挙も、イラン大統 領選挙ほどには注目を集めることもなく、毎度お馴染みの総理が靖国神社に行くとか行かないとかという事が一番大きく取り上げられる程度・・・今の中国に とって、日本の存在が如何に小さくなってきたのか実感します。

もちろん現在の中国でも、酒井法子の事件は報道されましたし、グッズやCDの売り上げも上がっているようです。のりぴー事件がきっかけで日本に興味を持つようになり、日本人のメル友がほしいと強く願って、グローバルな友達募集掲示板で、日本人限定でメル友を募集している人も少なくないそうだ。

しかし、全盛期には余り耳にすることのなかったアメリカ人のマイケル・ジャクソンの報道は比較にならない大きなものでしたし、最も報道されている のはアメリカのオバマ大統領の一挙手一投足です。いつの間にか日本は中国の風上ではなく風下になった、そんな印象を受ける今日この頃です。